先日車で大分に行きました。途中、赤信号で直進可の矢印が出る信号があり、先頭で止まっていた私はボケーッとしていて矢印が出ているのに発進しませんでした。
初めての道だったことに加え、右折可や左折可、あるいは左折+直進可の矢印はよくあるけど、直進のみ可は珍しいですからね。普通の青信号とどう違うんでしょうね。
で、数秒後に慌てて発進して思ったのが「あれ、クラクション鳴らされなかった?」ということです。普通だったら絶対鳴らされるタイミングだったのに。
バックミラーをチラ見すると、スーツにネクタイのサラリーマン風の人でした。
やはりサラリーマンや公務員は敢えてクラクションを鳴らさない人が多いのだろうと思います。思わぬことがトラブルの引き金になるもので、現にクラクションがきっかけの殺人事件も起きています。
うっかり鳴らして、相手がヤクザだったら……。あるいは、会社の上司や取引先の偉い人だったら……。近所の人とケンカになるのも面倒です。一歩間違えば、何十年もの住宅ローンで買った夢のマイホームが一転して苦痛きわまりない場所になります。
そういうわけで、会社や役所など、組織の中で生きる人はクラクション一つ鳴らすのもためらいがちです。
その点、賃貸アパートに住むフリーターなどは気楽なもので、ムカつくことがあればさっさと仕事を変えたり引っ越したりすれば良いわけです。
ややもすると、だからフリーターは我慢を知らぬ、マナーが悪い、という偏見にも繋がりますが。
もちろん、実際には労働環境よりも個人の性格によるところが大きいでしょうけどね。公務員でも鳴らす人は鳴らしますから。